『CRフィーバークィーン2018/ZERO』開発インタビュー

取材・構成・文 神保美佳

1993年の初代以来25年に渡り、女王の名にふさわしく多くのファンを魅了し続けている『フィーバークィーン』シリーズ。今年新たに『CRフィーバークィーン2018』そして『CRフィーバークィーン2018 ZERO』の、2スペックが発売となりました。2スペック同時発売の狙いやそれぞれの見どころを開発担当の皆さんそして小田部社長に伺いました。


【フィーバークィーン 2018】


【フィーバークィーン 2018 ZERO】


【ブラックドラム】


【ジェイBEEランプ】

今回、ラウンド振り分けの『CRフィーバークィーン2018』そしてラウンド固定タイプ『CRフィーバークィーン2018 ZERO』の、2スペックを発表された理由を教えて下さい。

「前作および前々作は振り分けタイプのみの発売となりましたが、やはり大当り一回でしっかり出玉が取れるタイプも必要ではないかと思い、今回ZEROスペックを開発しました。元祖に近いイメージで、短時間勝負もできるタイプとなっています。ちょうど2006年に発売した『CRフィーバークィーンZERO』と同じコンセプトになり、今後新規則ではこうした出玉を得られるスペックの機種が発売できないことからも、満足感のある出玉を体験して頂きたいと思っています」

近年発売されたシリーズに引き続き、今作でも予告アクションがゲームの大きなカギを握っているようですが、変更点や見どころはどういったところですか?

「基本的には前々作からの演出を継承しているのですが、今回ST中の予告出現頻度を少し下げて信頼度を上げました。ST中に何か予告が出た時には大当りへの期待が非常に大きくなりますので、その期待を裏切らないようにしたいと思ったからです。電サポ中は、先読みなど予告が出たら期待度が上がっていると思って頂きたいです」

2018スペックの方で、電サポ回数が50または100(※前作までは40または100)回に増えている理由は?

「最低回数を50回にしたのは、賞球や出玉との兼ね合いです。回数を増やすことにより、次回大当りへの期待感をアップさせました」

ZEROスペックの方で、今回シリーズ初のブラックドラムを採用しているのはなぜですか?

ブラックドラムを採用したのは、2018スペックとすぐに見分けがつくようにしたかったからです。2018とZEROではゲーム性がかなり違うにもかかわらず、ドラムだと見た目が混同しやすいので配慮しました」

前作の『CRフィーバークィーンDX』では、クラシックモードとクィーンモードの2種類から選択可能でしたが、今回モードが一種類になっている理由は?

「前作ではモードが選べるということに気付かなかったお客様も多くいらっしゃったことから、今回は1種類のみに戻しました。新たに一発告知ランプを搭載し、ゲーム性を新しくした部分も見て頂きたいです」

一発告知「ジェイBEEランプ」について、採用した経緯や光るポイントについて教えて下さい。

「一発告知といっても、早い段階から光るパターンはあまりなく、ゲームの進行や期待感を損なわないよう、ほとんどが図柄揃いと同時に光るタイミングとなっています。ただ、リーチ時などにひっそりと光ることがありますので、気付いた時にはこっそりと喜びをかみしめて頂きたいです」

ランプで光るジェイBEEは、以前『すろんこフラワー』に登場したキャラですか? 今後御社のキャラクターという位置づけになるのでしょうか?

「弊社としましても、今後オリジナルキャラクターによる商品展開など色々考えたいと思っておりまして、今回も登場させました。今後とも、ジェイBEEを可愛がって頂けましたら幸いです」

今回、プレミアムで見てほしいパターンなどはありますか?

「大当り後の保留に当りが期待できる場合、通常は保留の中央下にあるランプがレインボーに光って示唆しますが、保留自体が光るパターンもあります。また、レバーを引け!というセリフの後でドラムが再度回転することがあり、それが何度も連続して起こると、回転した数の分だけ大当りの期待感が上がるというレアな演出もぜひ見て頂きたいです」

今作の開発にあたり、一番苦労された部分はどこでしょうか?

「クィーンファンの皆様の期待を裏切らないようにする一方、新たな時代に向けて変化を加えていくことの兼ね合いです。ドラム機の一つではなく『フィーバークィーン』というジャンルになっている存在でもありますから、そうした期待にお応えしていくことが大変でもあり、やりがいを感じる部分でもあります」

では、最後に開発担当の皆さんそして小田部社長より、ファンの皆様へメッセージをお願い致します。

「クィーンシリーズも25年目を迎え、ドラム機というジャンルを越える存在に成長しました。それだけに大きな変化をさせることなく、今回も打って楽しかったと言って頂けるように開発を進めています。クィーンならではの面白さを、改めて体感して下さい(開発担当)」

「今作では、ファンの皆様の声などを生かして基本的な部分を残しつつ、様々な部分で改良を行っております。特にZEROスペックについてですが、2006年の『CRフィーバーパワフルZERO』そして『CRフィーバークィーンZERO』の“原点に還る”というコンセプトは、私が昔に提案したものです。一回の出玉感に満足して頂く遊技性は、必ず今後の業界にとって必要であると確信し、今回も発売致しました。今年でクィーン発売25年となりますが、新たなファンの方はもちろん、初代を打っていた世代の方々にもぜひ打ちに行って頂きたいです(小田部社長)」

有り難うございました。

神保 美佳プロフィール

ライター・コラムニスト。法政大学卒業後、パチンコ好きが高じて1990年OLから遊技業界誌記者に転身。93年に独立し、「パチンコ必勝ガイド」などの専門誌をはじめ業界誌、週刊誌、スポーツ紙、WEB媒体などでコラムや取材記事を執筆。主な著書「パチンコ必勝大図鑑(白夜書房)」「パチンコ年代記(バジリコ)」など。